内定辞退の理由とその対策

留学生・外国人の内定辞退の原因は対策が出来るものが多いです。母数が少ない分、苦労して内定を出した学生は、しっかり囲い込みをしていくのも重要です。彼らが内定を辞退してしまう理由をしっかり理解して対策をすることによって内定辞退の防止にも繋がり、また一から留学生や外国人求職者を探すという事態を避けることが出来ます。

留学生・外国人求職者の内定辞退の理由とその対策

「家賃は企業に払ってもらもの」~待遇面への不満~

留学生は学生時代に寮に住んでいた方も多く、更に家賃を全額自分で負担するという経験がなく、「家賃は企業に払ってもらうもの」と考えている方も少なくありません。
内定が出た後にこんな理由で辞退する方がいるのは事実です。

■対策は内定をもらった企業の給料で自分で家賃払っても生活できるかどうかを説く。

対策としては、日本の就職では家賃手当は当たり前ではないという事を話し、内定をもらった企業の給料で自分で家賃払っても生活できるかどうか一緒に計算します。地味ですがこれで辞退回避できます。

「親の知らない企業だから働けない」~両親の意見は絶対~

母国に住んでいる家族の意見にはとても左右されます。
親想いという面では、とても微笑ましいのですが、たまに「せっかく日本に留学したのだからもっといい企業に行ってほしい」「親が知らない企業だから働くことを許してもらえない」などという声があるのも事実。
親を安心させたい気持ちはわかりますが、自分の人生の事なので、その辺は両親としっかり話合って欲しいところです。

■対策は企業の社内の雰囲気を知ってもらう機会を作って学生と交流する

学生側にこういった不安があれば、エージェントが間に立ち、企業側にその旨を伝えます。
企業と学生でどんな形であれ交流し、企業の社内の雰囲気を知ってもらう機会を作って、良い印象を残すことによって、本人から親に説得をしてくれます。
こういった事態に陥りやすいのは、社員との交流が少ない一方的な選考をしている会社で、留学生・外国人求職者が、社員がどのような人か知らないことが原因です。

「口コミサイトでブラックだと書いてあった」~残業は嫌だ~

外国人にとって日本人は「働きすぎ」というイメージがあり、ベンチャー企業などで見受けられる、毎日夜遅くまで残業してまで働くというのは外国人にとっては理解できないことです。
したがって、残業がどのくらいあるのかをとても気にしており、口コミサイトに書いてあることを鵜呑みにして考えが変わるという方も少なくありません。

■対策は交流の機会を設ける。残業を理解してくれる留学生・外国人求職者もいる。

これも上記「両親の意見に対する策」と一緒で、一緒に働く社員を気に入れば緩和されますので、交流の機会を設ける。またNSAでは面談時に、残業は絶対NGという人と、成長のためにはある程度OKという方それぞれに合わせて、雇用条件の調製をします。残業NGというの方にも、残業が多い理由と会社の魅力などを伝えると納得して応募するケースもあります。

「他に外国人がいないから不安だ」~仲間がいないと嫌だ~

外国人労働者にとって、職場に外国人の同僚が少ないことはとても心細く不安な事です。もちろんある程度は彼ら自ら日本の職場に馴染もうと努力することは必要です。
しかし、彼ら特有の悩みや同じ境遇を持つ外国人の仲間が多くいることは悩みを相談し易く、大きな安心材料となるのです。

■対策は企業が外国人を多く採用する。それが不可能な場合は企業が「外国人歓迎」の社風を築く。

最も良い対策は外国人を多く採用して、彼らが安心して働くことのできる環境作りを行うことです。しかし現状は必要最低限の人数を採用し、外国人が少ない企業が殆どです。そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?
答えは「企業は外国人を歓迎しています」という社風を作っていくことです。具体的には日本人社員との交流の機会を設け彼らが早く職場に馴染めるようにするのです。また彼らと積極的にコミュニケーションをとるようにし、不安はないか、困っていることはないか尋ね、迅速な信頼関係の構築を行いましょう。

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