経営者と現場社員の仲を取り持つには

どんな会社に勤めていても、経営者と現場社員、上司と部下の間で不満が出てくることがあるでしょう。それは外国人社員に関しても同じです。そもそも経営者と現場社員では見ている世界や求める場所が違い、同じ道を歩くことが無いからです。現場を知らないのに上から文句だけをぶつけてくる経営者。不満ばかりで成長をしてくれない従業員。それぞれの悩みは尽きることがありません。

~現場と経営者のギャップを埋める~

ある程度の規模の会社になり、社長がだんだん現場に出ることが少なくなると、意見の交換が少なくなり現場と経営者の間で摩擦が大きくなります。現地で勤務する外国人社員に日本から遠隔で指示を出すならなおさらです。
摩擦はやがて不満となり、最終的には社内環境の悪化につながりかねません。 そのような事態を防ぐためには日々経営者と現場でのコミュニケ―ションをとることが不可欠になります。 優良企業のおよそ7割が社長や幹部などの経営陣が定期的に現場を回り、現場の様子を見て回っています。また定期的に社員との懇親会を開き仕事の進め方や自身がチャレンジしたいこと、また不満などを聞く場を設けています。
社員からの意見を吸い上げて不満を解消したり、従業員が気づいていない現場の問題点を見て理解して解決することを目標としています。

また現場社員と経営者の間でコミュニケーションをとることによって、現場社員が経営者の考えを理解し、共感を図ることができると言うメリットもあります。
現場が外国であれば、社長代理を現地に駐在させるのも手でしょう。経営者と現場社員の間で物理的な距離が空いてしまうことで従業員も経営者の考えが分からなくなります。現場と経営者の間でコミュニケーションとることで現場社員も経営者の考え方や会社が向かう先を肌で感じ取り理解し、経営者の視点で物を考えることができるという利点があります。
しかしながら規模が大きくなっていくにつれて経営者の思いが現場に届きづらくなってしまいます。そこで大切になるのは経営者が掲げるビジョンやミッションを明確にして掲げることです。また経営者と現場社員の交流の場をさらに増やすことも効果的な手段となります。そのように社員の声を吸い上げる機会や手段を増やすことによって現場とのパイプを太く持っていくことが大切です。
近年技術開発によって様々なツールが整備されています。最近は遠方の支社と朝礼や会議をSkypeで繋ぐなどの工夫もみられるようになりました。アプリを使ったコミュニケーションツールなど、手軽にできるものから試してみるのはいかがでしょうか。

~同じ方向を向く~

経営者と現場社員では、権利や義務の面において必ずしも利益が一致することはありません。「経営者にとって都合のいい経営者目線」を従業員に押し付けていては従業員との軋轢が生まれるだけの結果に陥ります。経営者は経営者であり、現場社員は現場社員です。経営者は現場社員に何を求めているのかを明確にすることが求められます。逆に現場社員は何を求められているのかを聞き入る姿勢を持つことが大切です。「都合のいい経営者目線」ではなく、今後展開していくにあたって必要となるビジョン、目標を共有できるといいですね。
経営者と現場社員はその立ち位置から同じ道を歩むことはできません。同じ道を歩くことはどちらかの義務や権利を踏みにじる行為となるからです。
しかしながら経営者、現場社員ともにお互い歩み寄って理解する姿勢を持つことで、同じ道は歩けなくとも同じ方向に歩んでいくことはできるのです。

投稿者:Kaho

2016年11月04日更新