セクハラ、モラハラ、防ぎ方は

近年「ハラスメント」という言葉の認知度が上昇しています。このハラスメントは企業が向き合うべき重要な課題の一つです。現在、ハラスメントの発生件数自体は増加傾向にあるにもかかわらず多くの企業で有効な改善策を講じられてはいません。

そもそもハラスメントとは何を指すのでしょうか。
現在ハラスメントには大きく分けて6個の種類が定義されています。

ハラスメントの6種類の定義

1つ目はセクシュアル・ハラスメントです。

こちらは多くの方が知っているのではないでしょうか。セクシュアル・ハラスメント、通称「セクハラ」は相手の意に反して性的な言動を繰り返し行うことを指します。
このセクハラはその発生状況などから更に2種類に分かれていて、事業主など上席に当たる人物が労働者に対して性的な言動を働き、それに対する労働者の返答によってその労働者を解雇、降格、減給等労働者にとって不利益な措置をとる「対価型セクハラ」、職場において労働者が著しく職務に支障をきたすような、不快感を与える性的な言動を繰り返す「環境型セクハラ」があります。
対価型セクハラの例には職場内において上司が性的なつながりを強要し、それを労働者が拒否した際に解雇や減給処分が下されるもの、「環境型セクハラ」には職場で上司が部下の胸や腰などに触れ、部下の就業意欲が著しく低下した状態になるもの等があります。

2つ目はパワー・ハラスメント、通称パワハラです。

これは上下関係などを利用して、上司が部下に対して人格や尊厳を傷つけるような言動を執拗に行うことを指します。このパワハラは被害者が問題を意識していない「無自覚賞状者」が多く存在し、本人が自覚した時にはうつ病やトラウマを抱えてしまっている例が多くあります。

3つ目はモラル・ハラスメントです。

このモラハラは言葉や態度、身振りや文書等で相手の尊厳や心身に損傷を与える行為のことで、隠れて進行がエスカレートしていくことが多いいわゆる「いじめ」行為です。

4つ目のアルコール・ハラスメントはアルコール飲料に絡むいやがらせ全般のことを示します。

飲酒の強要や一気のませの他によった上での迷惑行為もこれに当たります。

5つ目はジェンダーハラスメントです。

このジェンダーハラスメントは、個人の能力を無視して性差による不当な区別や評価を行うことを示します。また女性「らしさ」や男「らしさ」といったイメージを押し付け、女性だからと言う理由でお茶くみや掃除当番をさせたり、男性社員だけに残業や力仕事をさせたりすることも指します。

6つ目は以上5つのハラスメントが学校で行われた際に、区別してアカデミック・ハラスメントと呼ばれるものです。

学校内の教授や教員がその立場を利用して生徒の学習や研究に対する意欲を不当に低下させる、また不適切な言動や処分などを行うことを指します。多くアカデミック・ハラスメントは不当に扱われた生徒が後々の人生に悪影響を及ぼす危険性が高い事が特徴に挙げられます。

これらハラスメントが起こる現状の改善は、人事管理における重要課題となっています。ハラスメントは会社に対して多大な損失をもたらす危険性があり、その対策を万全に期しておく必要があるのです。ではどうしてハラスメントはなくならず、またその有効な対策がなかなか講じられないのでしょうか。

企業においては、そもそも「ハラスメントとは何か」ということを現場が良く理解していないことが問題です。また、被害者と加害者の間に大きなズレがあることも特徴です。ハラスメントは相手がどう受け止めるかが重要であり。組織におけるマネジメント能力の問題であると言えます。

これら問題の解決には、まず経営者が毅然とした態度でハラスメントを許さないといった態度を一貫することが大切です。また現場に理解を深めさせるためにハラスメントはなぜ起きるのか、ハラスメントを起こさないためにはどうしていけばいいのか、などの内容についての研修を行うことが有効です。更にハラスメントを起こさないような仕組みづくりを行っていかなければならず、問題に取り組む人事には更なる専門知識が要求されます。

ハラスメント問題が起こると、社員の就業意欲の低下や社内雰囲気の悪化が起こります。のみならず企業イメージを低下させることによって、業務に大きな損失が生まれる危険性があることを十分に理解することが大切になっていきます。

投稿者:NSA Staff

2016年12月10日更新