離職率はなに?何がわかる?

現在、大学新卒の3割が入社して3年以内に会社を辞めるといわれています。せっかく就職活動を頑張ったのにさまざまな理由によりすぐ辞めてしまうというのは、とてももったいないですね。今回は、そのようなミスマッチをなくすためにも1つ判断材料となる離職率について見ていきたいと思います。

離職率(りしょくりつ)とは

離職率とは、ある一定の期間のあいだでどれだけの割合の社員が会社を辞めたのか、その比率(ひりつ)を示した数値のことです。離職率が高いほどその会社を辞めている社員が多く、離職率が低いほど社員がその会社で働き続けていると考えられます。

今回は四季報(しきほう)などにも載っている「3年後離職率)」をみてみましょう。
3年後離職率とは、入社後の働きやすさをあらわす指標(しひょう)であり、新卒入社者のうち3年以内に離職した人の割合のことです。厚生労働省でも毎年「新規学卒者の離職状況」調査を行っており、平成24年3月の調査結果によると大卒の3年後離職率は32.3%と、実に「3年で3割が辞める」計算となっています。
(※四季報(しきほう):正式名称(めいしょう)は「会社四季報」(東洋経済新報社刊)です。日本の主な企業の事業内容や業績(ぎょうせき)動向、財務内容などをコンパクトにまとめた雑誌となっています。)

離職率の計算方法

3年後離職率は、どのような計算によって出されているのでしょうか?

3年後離職率(%) = (3年前入社者-直近4月在籍者)/3年前入社者 × 100

この式を使って計算されています。

たとえば、新卒入社者が1人の場合、その3年後にその1人が会社に残るか辞めるかで、3年後離職率は0%と100%の間を大きく振れることになります。
ちなみに、3年後離職率はどのくらいだと“ヤバイ”のでしょうか。大卒(だいそつ)以上の新入社員の3年後離職率は30%が大きな目安となります。3年後離職率が30%以上の会社はどうしてそのような離職率になっているのかを調べたほうがよいかもしれません。

離職率からどんなことがわかるのか

ここで新卒入社者の離職理由をみてみましょう。

「給料が低い」「仕事に大きなストレスを感じる」「会社の安定性や将来性が期待できない」「会社の人間関係がつらい」といったことが理由にあげられています。入社前に思いえがいていた会社の理想と現実との差が大きいと感じる新卒入社者が多く、これが離職理由につながっているようです。では、どうすれば優良企業(ゆうりょうきぎょう)を見つけて長く働き続けることができるのでしょうか。これまで見てきたように、社員がどれだけ残っているのか分かる離職率は基本的な目安となります。ほかに、社員 の平均勤続年数(へいきんきんぞくねんすう)があげられます。平均勤続年数が長いほど、社員が長く働き続けやすい環境であるといえます。さらに、社員の平均年齢(へいきんねんれい)も目安となります。平均年齢がとても若い場合、離職率も高いというパターンが多いです。ただし、平均勤続年数や平均年齢は、設立したばかりの会社の場合などは平均勤続年数が短くなり、平均年齢は低くなるため、例外もあることを理解しておく必要があります。

離職率が高い企業には、先ほど書いたような離職理由や環境がある可能性が高くなります。 たとえば、残業時間がとても長かったり、給料が低かったり、人間関係が悪かったり…など。それを知ることにより、入社前と入社後のギャップを小さくすることができます。だからこそ離職率を調べて高い場合には、なぜ離職率が高いのかを調べてみるとよいでしょう。もしかしたら会社説明会では教えてくれないようなことがわかるかもしれません。
(※優良企業(ゆうりょうきぎょう):社員の待遇や福利厚生などが充実し、数ある企業の中でも働きやすさにおいて特にすぐれている企業のこと。
 ※平均勤続年数(へいきんきんぞくねんすう):現在勤務(きんむ)している社員の勤続(きんぞく)年数を平均した数値のこと。)

離職率の調べ方

就職四季報(しゅうしょくしきほう)や有価証券報告書(ゆうかしょうけんほうこくしょ)、会社のホームページなどから調べてみるとよいでしょう。

特に就職四季報や有価証券報告書は大学で見ることができる場合も多いです。ぜひキャリアセンターなどで1度確認してみてください。

今回は離職率についてくわしく説明してきました。離職率は、どういった企業なのかみるうえでとても重要になります。しかし、どれほど離職率が低く優良企業と言われる会社に入っても、入社から退職(たいしょく)するまでずっと順調な会社生活を送れるわけではありません。仕事を続けていれば、乗り越えるべき試練も必ずあるものです。しかし、自身が働きたいというモチベーションを持ち続けることができる環境の整った企業であるかどうかは、離職率などを参考に、可能な限り調べてみる価値があるといえるでしょう。
下記のサイトも参考にいろいろ調べて納得のいく企業選びをしてください!
https://careerpark.jp/82288

投稿者:Manami

2016年11月28日更新